焚き火の炎がゆらめくキャンプの夜。
空には満天の星、耳をすませば虫の声。
そんな自然の中でいただく一杯のごはんは、いつもの食卓とはひと味もふた味も違って感じられます。
「干し野菜のたきこみごはん」は、そんな特別な夜をやさしく演出する一品です。
北海道産のごぼう、にんじん、しいたけ、そして大根。地元で採れた野菜たちを、
風と太陽の力でゆっくり丁寧に干し上げました。
乾燥することで、野菜のうまみと甘みがぎゅっと濃縮され、特に大根は、炊き上がるとじんわりとした甘さが広がって、
心まで温かくなるような味わいに。
たっぷり三合分の干し野菜は、キャンプならではの大きめ鍋で炊くのにもちょうどよく、家族や友人との時間をより豊かなものにしてくれます。
一晩では食べきれない場合も大丈夫。
残り半分は、翌朝のお味噌汁に。
野菜の出汁がほどよく出て、朝のからだにしみわたるようなおいしさです。
ひと袋で二度おいしい、自然の知恵が詰まったセットです。
そんな料理を支えてくれるのが、「おりたたみ鍋敷き」。
北海道の間伐材を使い、職人さんが一つひとつ丁寧に組み上げた木の道具です。
使わないときはくるりと折りたたんで収納できる優れもの。
アウトドアではもちろん、自宅のキッチンでも絵になるデザインで、日常と非日常のあいだにしなやかに馴染んでくれます。
そして、実は「もしも」の時にも頼りになる存在です。
干し野菜は常温で長期保存ができ、お湯や水で戻せばすぐに使えるので、災害時の備えとしても心づよい。
いざというときも、心ゆたかな時間を過ごせるように——そんな思いも込められています。
日々の暮らしを少しだけ軽やかに。自然に寄り添うやさしさを、「旅」や「備え」にも連れていけるように。
Omusubiの小さな道具たちは、そんな「ちょうどいい暮らし」のお手伝いをしています。
■前回のストーリー