札幌市東区にある多機能型事業所「ユニ・ノーマ」から、Omusubiがお届けしているのは、香り高い自家焙煎コーヒー。
その一杯には、働く人の思いや、スポーツを支える願いがぎゅぎゅっと詰まっています。
ユニ・ノーマの看板商品「ピリカフラ」は、北海道らしいやわらかい響きとともに、まろやかな味わいが特徴のブレンドコーヒーです。
他にもさまざまはブレンドがある中、Omusubiでは手軽に楽しめるドリップパックをご紹介しています。
こちらのデザインは民族共生象徴空間ウポポイでも人気の一品です。
実はこのコーヒー、ただ仕入れて販売しているわけではありません。
ユニ・ノーマの利用者さんとスタッフが、豆の選別から焙煎、挽き、パッケージまで、すべての工程を丁寧に行っています。
「美味しいだけじゃない、物語のあるコーヒーを届けたい」――そんな想いが詰まった商品です。
ユニ・ノーマの作業場は、いつもコーヒーの香ばしい香りに包まれています。
一粒ずつ丁寧にハンドピックを行い、焙煎度合いを確かめながら仕上げる焙煎工程。
挽きたての香りを楽しみながらの袋詰め作業、大事なラベル貼りまで、それぞれのペースでそれぞれが得意な工程にまじめに取り組んでいます。
こうして仕上がったコーヒーは、Omusubiのページを通じて、全国のお客様のもとへ。
商品ページの裏側にある、この“香り立つ手仕事”を、Omusubiは自信をもってお届けしています。
ユニ・ノーマは、A型・B型を併設した多機能型事業所として、障がいのある方の働く場を提供するだけでなく、
パラスポーツを応援する場所としても活動を広げています。
事業所の名前「ユニ・ノーマ」は、Universal(すべての人にひらかれた)と
Normalization(ノーマライゼーション=共生社会)を掛け合わせた言葉。
実はその立ち上げのきっかけは、スタッフの菅原さんが偶然出会った車いすラグビーでした。
パートナーが所属する車いすラグビーチーム「シルバーバックス」に声をかけられ、半ばなりゆきで取得した審判資格。
それがやがて全国大会の審判として引っ張りだこの活躍へとつながり、
「スポーツを続けるにも、働く場が必要だ」という現実を肌で感じることになりました。
頚椎損傷や車いすユーザーの選手たちが安心して働ける場所をつくり、
スポーツを続けるための収入や生活の基盤を支える。
そんな思いで生まれたのが、今のユニ・ノーマです。
今では車いすラグビーにとどまらず、その人の障がいや好みに合わせ、さまざまなパラスポーツを楽しめるよう支援しています。
コーヒーを淹れる。
パッケージを仕上げる。
障がいがあっても、なくても、一生懸命に活躍する選手を応援し続ける。
どれもが「特別」ではなく、「あたりまえ」になる社会へ。
ユニ・ノーマのコーヒーは、香り高い一杯とともに、そんな未来を育てる物語をお届けしています。
■前回のストーリー